2014年5月30日金曜日

一家の大黒柱が亡くなってしまったら #1

いきなりショッキングなタイトルからの書き出しで、申し訳ありません。

想像してみてください。もし一家の大黒柱が亡くなってしまったら、残された家族はどうなるでしょうか?生活費は大丈夫でしょうか?
  • 夫(30)・妻(29)・子ども(3) の三人家族
  • 夫はサラリーマン(平均年収360万円)、妻は専業主婦、子どもは幼稚園児
  • 夫は生命保険なし
  • マイホームのローン残が2000万円
  • 貯金では何年も生活できない
民間の生命保険に未加入ですから、不安になるかもしれませんね。公的な保障はどのくらい受けられるのでしょうか?

①子どもが高校生まで(約15年間) 約135万円/年
②子どもが高校卒業後から妻65歳まで(約21年間) 約95万円/年
  • 遺族厚生年金 約380,000円
  • 遺族厚生年金の中高齢寡婦加算 579,700円
※妻65歳からは、基本的には妻自身の老齢年金+αが支給開始予定ですが、いったんその話は置いておきます。
※年金試算は平成26年5月現在の制度によります。また、いろいろな条件によって金額が変わるため、ご自身のケースで正確な試算をお勧めします。

①と②の期間の遺族年金の総額は、約4,000万円

妻65歳までで区切っていますが、少ないと感じますか?意外に多いと感じますか?
しかもこれだけではなく、死亡後に労災保険や健康保険から一時金として支払われるお金や、夫の勤めていた会社から、死亡退職金などが支払われる可能性もあります。

ここで考えてほしいのは、この公的年金の保障額を考慮したうえで、民間の生命保険に加入しましたか?ということです。
若かりし日の私は、何も考えずに勘で加入しました。幸いだったのは、勘が冴えていたということだけです(苦笑)

さて、このケーススタディには続きがあります。
  • マイホームのローンはどうなる?
  • 仕事中の事故で亡くなったら?
  • もしこの夫婦に子どもがいなかったら?
長くなってきましたので、次回以降に書いていきます。


★ショックといえば・・・

じつはこの1週間は徒歩通勤をしています。
健康診断の結果がCの判定だったからです。絶対Aだと思い込んでいました。
他の数値が変わらないのに善玉コレステロールだけが減少してしまい、脂質異常症だとか。健康診断のタイミングがたまたま悪かっただけかもしれませんが、運動不足の自覚はあるので、再検査までの期間は継続してみようと思っています。

しかし、徒歩通勤も辛いことは意外と少なくて、自転車のときには気が付かなかった景色や、鳥など発見があり、楽しく続いています。

画像は信濃川やすらぎ堤に生息する、オオヨシキリです。



2014年5月23日金曜日

家計調査報告(貯蓄・負債編)平成25年平均

家族で長岡市にある国営越後丘陵公園へ遊びに行ってきました。暖かくなったので、水遊びの広場は大人気でしたよ♪
「虹が見えるよー」と言いながら、はしゃぐ息子こーちゃん。
そういえば、以前は“にじ”と言えなくて、“みじ”と言っていたなと思いだしました(笑)

娘みーちゃんは、シャワーとか噴水が怖いらしくて、あまり近寄らずに、歩き回ったり水鉄砲で遊んだりが中心でした。
ちなみに、みーちゃんが着ている水着の前側には、ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のヒロインであるラプンツェルがプリントされているのですが、これも当初言えなくて“パツンテル”と言ってました(笑)

お昼を過ぎて少し涼しくなってきてからは、公園で遊ぶ用に星の形の凧をつくりました。丘陵公園で凧つくりイベントをやっていたのに参加したのです。
我ながら、よく上がる凧が上手に作れたと自画自賛です(*´_⊃`)
凧には、子どもたちと妻がお絵描きしてくれました。

遊びまくりで、子どもたちは大満足。大人たちは筋肉痛・・・。


私事ですが、最近健康診断を受けました。
運動不足の解消をしないと、今は大丈夫でも今後心配です。ウエストが+1cmしていたり、以前に比べて血圧値が上がってきたり(元が低すぎただけかもしれませんが)変化には十分注意しておきたいです。
自慢は眼がまだまだ良く見えることくらいですかね(笑)視力検査の「」マークは全部見えました。


★「家計調査報告(貯蓄・負債編)平成25年平均」

 「家計調査報告(貯蓄・負債編)平成25年平均結果速報(二人以上の世帯)」(厚生労働省5月16日)が公表されましたので、少しご紹介します。

2013年平均の1世帯当たり貯蓄現在高
  • 平均値 1739万円 【前年比81万円(4.9%)増加】
  • 勤労者世帯平均値 1244万円 【前年比11万円(0.9%)増加】
  • 平均値を上回る貯蓄を保有する世帯は全体の 約三分の一
  • 500万円未満の貯蓄を保有する世帯は全体の 約三分の一
  • 4000万円以上の貯蓄を保有する世帯は全体の 約一割 (総貯蓄額の44.0%を保有)
  • 100万円未満の貯蓄を保有する世帯は全体の 約一割
  • 貯蓄の種類別内訳は有価証券が大幅に増加の 240万円 【前年比47万円(24.4%)の増加】
  • 3000万円以上の貯蓄を保有する世帯の有価証券の割合は 約2割

どうでしょうか?いろいろ読みとるのも楽しいですが、自分の家計がどのへんに位置しているのかチェックするのも大切だと思います。

「老後資金は3000万円ないと安心できない」ということを、よく見聞きしたものですが、そういった常識もどんどん変化しています。今回の調査報告でも、3000万円以上保有している方の割合は約17%ですが、それら以外の人が生活できてないわけではありませんよね。
もちろん家族形態にもよりますし、働き続けられる年齢にも大きく左右されます。家賃支払の有無でも差が出ますね。
「自分の場合はいくら必要なんだろう?それを用意できるかな?」というライフプランを考えてみるのも大切かと思います。



2014年5月16日金曜日

賃貸がよいか、マイホームがよいか

新潟市も初夏を思わせるような暖かい日に恵まれています。
ゴールデンウィークも終わり、次の3連休は7月の海の日という方も多いでしょう。この期間、元気に乗りきっていきたいですね♪


賃貸がよいか、マイホームがよいか

さて、私のような日本FP協会の登録FPには、FPジャーナルという情報誌が定期的に届けられます。そこには、FPの相談事例や法改正など、業務上有益な情報が掲載されていまして、今回は「マイホームを買うか、賃貸を続けるか」という、身近な相談事例についても書かれていましたので、私もそれに関連して簡単に書きたいと思います。
住宅ローン金利が低金利の現在、毎月返済額が低く抑えられて、家賃と同じかそれ以下の負担で、マイホームが買えるのではないか?これは、多くの人が一度は考えたことのあるテーマではないでしょうか。

家賃より安く済むとは限らない

住宅ローン以外にも必要な住居費があることは、意外に忘れがちです。
  • マンション等 : 管理費、修繕積立金など
  • 一戸建て : メンテナンス費用、固定資産税など
これらは、月平均してみると2~3万円になるケースも多いため、家賃と比較するならばその分を考えておかなければなりません。
また、住宅ローン金利1%未満の変動金利の数値に目を奪われていないでしょうか。2~2.5%程度の全期間固定金利も考えておくべきです。
月々数万円かもしれませんが、見積もりの甘さは、家計をじわじわと追い詰めるだけに、慎重になりたいですね。

今が買いどきは本当?

今買うべきか、頭金を貯めたり、貯蓄を準備してから買うべきか。これも頭を悩ませることでしょう。
融資を受けやすい住宅ローンもあり、ほとんど貯蓄がなくても、住宅を買えてしまうのですが、貯蓄がないと不測の事態に対応する余力がないため、リスクがあります。
また、頭金を払わない分、借り入れも返済期間も増え、支払利息も多くなります。消費増税と住宅ローンの重さ、よく考えましょう。

いくらまでなら借りられるか

フラット35の収入基準は、年収400万円未満なら30%以下、年収400万円以上なら35%以下となり、それを超える金額は借りられません。

返済をイメージする

フラット35(35年・元利均等・固定金利2.17%)2,500万円借り入れのケース
返済総額3,571万円 (年間約102万円返済)

実に利息だけで1,000万円以上ですから、借り入れ2,500万円に対して40%以上も高いお金を支払うようなものだということも、頭に置いてほしいです。

フラット35(25年・元利均等・固定金利2.17%)2,000万円借り入れのケース
返済総額2,594万円 (年間約104万円返済)

一方、500万円の頭金を追加した場合では、返済期間を10年短縮することに近い効果があります。

※フラット35の金利は、融資実行時点に決まるもので、一例です。

一生賃貸とマイホーム購入を比較

賃貸では、生活の変化により自由に引越ししやすく、子どもがいるうちは大きい家で、独立したらコンパクトな家に住みかえたり、車の要らない都市部に引っ越したり、ライフスタイルに合わせられる利点があります。
マイホーム購入では、生活拠点を持てるという安心を求めるともいえるかもしれません。そして、住宅ローンを完済すれば、家賃負担を抑えられます。思うように売れるとは限りませんが、売却という選択肢もあります。

比較するときは、FPがキャッシュフロー表などを作成してお手伝いできます。
金額の損得だけではなく、どういうライフプランを思い描いているかによって、最適な提案は変わってきます。



2014年5月2日金曜日

お金とデータ

アルビレックス新潟とヴィッセル神戸の試合。新潟のホームゲームを観に行きました。
新潟市で暮らすのも7年になりますが、実は初めての試合観戦でした。

さすがホームゲーム。すごい声援ですね。
今回は、初めてで様子見のつもりだったため、途中から観戦して、終了前に出てきてしまったのですが、なかなか楽しめたので、次回行くときは、最初から最後まで、しっかり応援に参加してきたいと思いました♪

やはり、オレンジ色っぽい服を着て行った方がいいのでしょうかね(笑)


★お金とデータ

ゴールデンウィークということで、「ゴールド=お金」に関するデータのお話を。
ファイナンシャルプランナーは、お金に関するいろいろな統計データも扱います。

例えば、小さなお子さまがいらっしゃったり、将来子どもが欲しいと考えている方は、教育にかかるお金はどれくらいだろう?という疑問があるかもしれません。そこで、ひとつご紹介します。

文部科学省「子供の学習費調査」

たまにテレビ番組や新聞でも「大学を卒業するまでに○○○○万円」など、見かけたことがある方もいらっしゃるでしょう。独自調査や別の専門家による調査の場合もありますが、中央省庁の調査データというのは、メジャーだと思います。

私たちファイナンシャルプランナーにとっては、上記のような「大学を卒業するまでに・・・」というような総額表示はあまり意味がなくて、人生を考えたとき、家族がこの年齢のときにどれだけの教育資金が必要かを考えることが大切です。

仮に「大学卒業までに800万円」という場合があったとしても、小学校入学から大学4年をストレートに卒業できたとして16年間、毎年50万円ずつかかるわけではありません。
入学年度は入学金や必要物で多めになったり、私立校に進学した場合も多めになったり、逆にそれほど多くない年もあったりします。

金額とタイミング、どちらも考えることに意味があります。それに、収支は教育資金だけではないです。たくさんのデータを総合的に考える必要があり、データを知っているだけでは、実生活へ投影することが難しいため、専門家であるファイナンシャルプランナーがそれをお手伝いしています。
  • 子ども二人の教育費は2000万円くらいかな?
  • 3000万円くらいでマイホームを買いたい。
  • 200万円くらいのマイカーを5年くらいで乗り換えたい。
  • 退職するまでに3000万円準備したい。
子どもたちの入学資金とマイホームの頭金とマイカーの頭金が、同じタイミングになってしまったら危ない。なんとなく、そのくらいのことは考えられるけど、実際こんな資金どうしたら・・・と、何から考えたらいいか不安な方は、ファイナンシャルプランナーの元を訪れてみることで、将来への道筋が見えてくるかもしれませんよ。